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「龍馬と勝海舟をめぐる人々」見どころ紹介③
新春・特別展示 貴重な資料を初公開!!

2019.12.04

新春を迎えるにあたり、12月14日より新たに新春・特別展示として、1階の「幕末の工芸品」コーナーを一部変更します。4点の初公開資料も登場します。
当館の年末年始の休館日は12月31日、1月1日です。ぜひお立ち寄りください。

貴重!!朝廷で使用されたお菓子入れ

【初公開】食籠(京都 三ノ宮神社蔵)

食籠(じきろう)とはお菓子を入れておく器のことです。この食籠は、天皇家の紋である「菊の御紋」が描かれていることから、朝廷で使用されたと推測されます。
また、この食籠が納められていた木箱に「橋本」という書付が貼られているため、朝廷から公家の橋本家へ下賜された可能性があります。橋本家は将軍・徳川家茂に嫁いだ和宮の母・経子(つねこ)の実家です。

有栖川流書道の継承者

【初公開】有栖川宮熾仁親王 和歌(京都 三ノ宮神社蔵)

有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう)が、正月の喜びの心境を謳った貴重な資料です。歌の末尾に名が記されていないため、明治天皇に献上したと思われます。通常、天皇に詩書や工芸品を献上する際は、作者の名を書いてはならない仕来りになっています。

注目!!世界中の国旗が大集合

泥絵富士図

泥絵とは江戸時代から明治時代にかけて描かれた浮世絵の一種で、顔料に胡粉(ごふん)を混ぜ不透明な色彩で描きます。胡粉は日本画や木工などの絵付けに用いられる白色顔料で、貝殻や錫を焼いて作る鉛白を材料にしています。
この資料は、泥絵の手法で描かれた富士山に、万国の国旗を描いた表装が施された逸品です。

他にも「勝海舟直筆の和歌」や、「剣豪・桃井春蔵が最晩年に認めた漢詩」を初公開!!

「龍馬と勝海舟をめぐる人々」見どころ紹介①はこちら
「龍馬と勝海舟をめぐる人々」見どころ紹介②はこちら